ごあいさつ
マッサージ効果について
◎ マッサージ効果
マッサージの基本的な効果は、体に対して外から力を加える事によって静脈内の血液やリンパ液の流れを促進し、疲労の回復を早めるというものです。また、筋肉に適度な緊張を解く効果があります。
しかし、筋肉痛の場合、筋肉が緊張状態にあったり疲労物質である乳酸が溜まっているのは運動直後の一定の時間だけであることから、筋力トレーニング後時間が経ってから起こる筋肉痛に対してのマッサージを行っても症状をやわらげる効果は薄いという説が有力です。
さらに、筋肉痛が出始める頃には白血球の細胞によって傷ついた筋肉の「再生」行っている最中である可能性が高いため、マッサージで外的な力を加えると逆に筋肉の再生を邪魔する結果になったり、強く揉みすぎる事で筋肉を傷つける可能性があります。
よって筋肉痛になってからの強く揉むマッサージはNG。仮に筋肉に凝りを感じるときでも、マッサージはごく短く短時間で済ませるようにし、有酸素運動等の方法で回復を早めるようにしましょう。
主な効果
血液循環の改善、内臓の機能調整、神経機能の向上、筋緊張の弛緩、疲労回復
禁忌
急性疾患、炎症疾患、化膿疾患、悪性腫瘍
その2
マッサージがもたらす効果
1. 血液循環促進作用
皮膚、筋肉の血液、リンパ液の流れを促進させ、心臓の負担を軽くし、新陳代謝を向上させます。その結果として、体内の疲労産物をとり除き疲労を回復させます。
2. 興奮作用
機能の低下している神経、筋肉の興奮を高めます。特に、競技前の筋緊張が不十分で、身体が動きにくいときに行います。この時は弱い刺激で短時間のマッサージが適しています。
3・鎮静作用
機能が異常に高ぶっているときに、機能を鎮静させます。競技中の筋けいれんや、過緊張であがってしまっているときに行います。この時は比較的強めのマッサージが効果的です。
4.反射作用
疲労した部位や過緊張した部位から離れたところをマッサージし、それらの部位の機能を調整します。
5.矯正作用
捻挫などの外傷の後で急性症状がなくなったときに、患部を直接マッサージし、関節包や靭帯の拘縮をゆるめ、病的な凝りを取り除きます。
マッサージの禁忌
・怪我した直後。
・伝染性疾患および感染症のあるとき。
・風邪などで熱があるとき。
・筋肉痛などで痛みが激しいとき。
・皮膚病のあるとき。
・飲酒時。
・医師から止められているとき。